生態系サービスとは

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ハチがいなくなるとスーパーの野菜セクションから商品が消えるという記事を見たことある人は少なくないと思います。

生物は人間の生活にとって欠かせない役割を担っています。

国連の主導で行われた「ミレニアム生態系評価」で生態系サービスには４つのカテゴリーに分けられました。

基盤サービス (Supporting Services)	酸素の生成や水循環などのすべてをサポートするサービス。
供給サービス (Provisioning Services)	水、食料、木材、薬など人間の生活に欠かせない資源を与えてくれるサービス。
調整サービス (Regulating Services)	洪水を起こりにくくする森林や、水をきれいにする湿地など環境を調整してくれるサービス。
文化的サービス (Cultural Services)	景観や精神的な充足などの機会の供給してくれるサービス。

最近、鳥の生態系サービスについてのジャーナルアーティクルを読んだので、それを例として紹介したいと思います。

基盤サービス	物質循環：糞を落とすことで窒素やリンなどの栄養が循環する
供給サービス	食料：チキン、カモなどの肉類、卵など衣類：ダウンなど
調整サービス	害虫駆除：虫や雑草を食べて量を調整花粉媒介：いろいろな植物を訪れることで受粉させる死体駆除：動物の死体の清掃
文化的サービス	バードウォッチングやハイキングで鳥を見る狩りなどのレクリエーション

参照： Gaston, K. (2022) ‘Birds and ecosystem services’, Current Biology. 32(2), R1163-R1166.

他にもまだまだありますが、鳥類のちょっとした例でこれだけ人間の生活に必要不可欠なサービスを無料で提供してくれています。

現代の人間は他の生物になにかサービスを与えているのだろうか。。。

参考になるウェブサイト